最近観た映画の中からおすすめの作品を紹介してみる。(2018年第2期版)
ぼくのブログの中でもよく見られているのがこちらの記事。
こちらを書いてから約三ヵ月経って新たに40作品観たのでその中からおすすめのモノをただただreccomendしていきます。
つまりPart2やりまっせってことです。
かなり語ってしまったので少しだけ気合をいれて頂いた方がいいかもしれません。
あ、今回もネタバレを含んでますのでご注意ください。
今回の対象作品
- フィフティ・シェイズ・ダーカー(Fifty Shades Darker)
- ラブソングができるまで(MUSIC AND LYRICS)
- 南風(なんぷう)
- ラストベガス(LAST VEGAS)
- メン・イン・キャット(Nine Lives)
- アバウト・タイム 愛おしい時間について(About Time)
- エブリバディ・ウォンツ・サム‼世界はボクらの手の中に(Everybody Wants Some)
- キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX(LEGALLY BLONDE 2)
- ボストンストロング ダメな僕だから英雄になれた(Stronger)
- バレンタインデー(VALENTINE'S DAY)
- アロハ(Aloha)
- 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
- ヱヴァンゲリオン新劇場版:序
- ヱヴァンゲリオン新劇場版:破
- ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q
- のみとり侍
- モリーズ・ゲーム(Molly's Game)
- レディ・バード(Lady Bird)
- Re:LIFE リライフ(The Rewrite)
- ラブ・アゲイン(CRAZY,STUPID,LOVE)
- スリー・ビルボード(Three Billboards Outside Ebbing,Missouri)
- ダーティ・グランパ(Dirty Grandpa)
- はじまりへの旅(Captain Fantasic)
- 聖トリニアンズ女学院 史上最強⁉不良女子高生の華麗なる強奪作戦(ST.TRINIAN'S)
- ベイビー・ドライバー(Baby Driver)
- 聖トリニアンズ女学院2 不良女子高生たちの最悪ミッション!パイレーツの秘宝をねらえ‼(St Trinian's 2 The Legend of Fritton's Gold)
- 真夏の方程式
- 百万円と苦虫女
- 新宿スワン
- 深呼吸の必要
- 駆け込み女と駆け出し男
- 南国料理人
- そして父になる
- おとなの恋の測り方(Un homme a la hauteur)
- ティファニーで朝食を(BREAKFAST TIFFANY'S)
- ストロベリーショートケイクス
- 二重生活
- マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester By The Sea)
- 未来のミライ
- オーシャンズ8(Ocean's Eight)
こんな感じでした。観た順です。
40作品中、映画館鑑賞は6作品だけ。
『ファントム・スレッド』とか『男と女、モントーク峠で』とか『30年後の同窓会』とか『wonder 君は太陽』とか『正しい日、間違えた日』とか見たかった。
観た方いたらぜひ感想聞かせてほしいですお願いします。
これからので言うと、『カメラを止めるな!』とか『ポップ・アイ』、『インクレディブルファミリー』、『ペンギン・ハイウェイ』とか観たいですね。
今回のオススメは全7作品です。
『アバウト・タイム 愛おしい時間について(About Time)』
行きつけのTSUTAYA旧作レンタルのドラマジャンルでずっと1位だったのでひねくれ者のぼくはずっと観ず嫌いしてましたが、観た感想はこりゃ売れるわって納得させられました。
設定は主人公ティムの家系に産まれた男は代々タイムトラベル能力がある、というファンタジー感満載。
その能力を使うことで初めはやり直せるから失敗を軽く見てしまうのですが、物語が進むにつれて逆説的に一瞬一瞬の大切さを実感していく、そんなお話です。
最後の方は名言のオンパレードかというほど出てくる言葉一言一言が深いので、そこも注意してみて頂きたい。
ぼくが気に入っているのはこの一節。
”今日一日をもう一度そのまま繰り返してもいいと思えるほど一生懸命過ごそう”
(メモし忘れてたので少し違うかもしれませんが、ニュアンスはこんな感じ。)
色彩の薄い感じ、舞台はイギリスなんですが北欧っぽいスローライフな感じも相まって雰囲気勝ちしてるだけでなく、ストーリーもしっかりしていて設定が現実味ないにも関わらずかなり感情移入しやすい作品なんじゃないかと思います。
忙しく生きてると忘れている感覚を思い出させてくれる、そんな映画です。
『ボストンストロング ダメな僕だから英雄になれた(Stronger)』
劇場鑑賞作品6作のうちの1つ。
ボストンマラソン爆弾テロ事件という2013年4月に実際に起こった事件を題材にした映画です。
ぼくはこれを見た後に知ったのですが、実は『パトリオットデイ(Patriots Day)』っていうこの事件を題材にした映画が2年くらい前に先に公開されてたみたいです。
多分全く知らないか、チラッと予告観てフィクションのよくあるアクション映画だと認識して気にかけてなかったんだと思います。情報のスピード感こわい。
ちなみにこのボストンストロングは事件が起こってからの出来事を描いてますが、パトリオットデイは事件の発生から顛末までを描いてるので両方見ても楽しめそう。
前置き長くて頭でっかちになってしまいましたが本題。
あらすじとしては
実話を元にしてるだけあって人間の感情がものすごくリアルに出てます。良い部分も嫌な部分も。
主人公のジェフは恋人の(別れたり復縁したりで事件当時は付き合ってはなかったみたいですが)エリンのゴールを見届けるため(自主的に)応援しに来ていてそこで不運にも爆発に巻き込まれてしまいます。
身体的にダメージを受けたのはジェフですが、精神的にダメージを受けたのはむしろ自分の応援に来たせいでジェフが事件に巻き込まれてしまったエリン。
自分に責任を感じ彼を介護していくのですが、徐々に体と精神を疲弊していきます。
でも自分を責めているエリンは途中で投げ出せない。考えただけでめっちゃ辛い。
しかもタイトルにもダメな僕だからとある通り、いやそれ以上に序盤のジェフがダメダメすぎて、「ダメだけどそんな状態だから何も言えない」的な感じで周りを疲弊させてしまって、誰も悪くないのに誰も報われない状況。
そんな状況からジェフが前向きに強く生きるように変化していくことでどんどん状況が良くなっていく、そんなお話です。
とにかく人の感情がリアルに出てくる映画であるとともに
”前向きに生きる”ことの影響を感じられる映画だと思います。(クソ真面目)
『”エヴァ”シリーズ』
いまさら感強いですが、いつも担当してもらっている美容師の方がかなりのアニメオタクで、説明がめちゃくちゃ上手くて誘導されたのでアニメ版から全部見たのですが、ホント話の練りこみがすごい。
伏線がこれでもかってくらい張り巡らされてて、でもそれが明確に回収されることが少なくて一周観ただけだと謎しか残りません。
今でこそネット上に鋭い考察が転がってるのである程度理解はしやすいですが(ぼくもだいぶお世話になりました)エヴァシリーズは何十回と観て自分であれこれ考察して楽しむ作品だと思います。
ただのロボットアクションアニメだと思って観ないでいる方も多いと思います(ぼくも)が、実際アクションより登場人物の内面の描写に重きを置いていて、どっちかと言うとドラマの要素が強いです。それも観てるこっちがしんどくなる位の。
つい最近ヱヴァンゲリオン新劇場版第四弾にして完結作の公開もが2020年に決まったので、まだ観たことがないという方に強くオススメしたい作品です。
『スリー・ビルボード(Three Billboards Outside Ebbing,Missouri)』
ある田舎町で起きた少女強姦放火事件。
その被害者の母が解決してくれない警察に業を煮やして、3つの看板に自費で広告を出し、それによってさまざまなところに影響を及ぼしていく、そんなお話です。
この映画、ハッピーな場面は全く出てきません。
初めから終わりまでずーっと陰湿で暗くて哀しい感じで進んでいきます。
とくに主人公であるお母さんがこの世のすべてを恨んでいるような感じで、八つ当たりとも言えるよな言動、行動で周りを巻き込んでいるのですが、「娘を殺されたんじゃ仕方ないよな」的な雰囲気で誰も強く言ってあげれない。
観てる側もまさにそんな気持ちになるくらい。
ただ心の中では警察がちゃんと調べてくれているのも急かしても何も変わらないことも理解していて、
その気持ちと理性の矛盾に物語の進行とともに折り合いをつけていく、そんなお話なのかな、とぼくは感じました。
いろいろな要素が複雑に絡みあっているので決して一言で表せる作品ではないですが。。。
絶賛されるのも大納得の作品です。
『はじまりへの旅(Captain Fantasic)』
はい、今回のNo.1はこちらです!
前回の記事では『15時17分、パリ行き』が2018年No.1になりそうと言いましたが、それすらも超えておそらくこの作品が2018年個人的No.1映画になると思います。
それくらい最高の作品です。
興奮してしまいましたが内容はというと
ジャングルの中で生活をしている8人家族のお母さんが病気で亡くなってしまい、葬式のために街を目指して旅をする、というお話です。
主人公はお父さんベンとその子供たち6人だと思います。若干ベン目線で作られてますが。
ベンとお母さんレスリーはもともと街育ちで不便はないのですが、子供たちは初めて街に出るわけで当然戸惑うことばかり。
ただジャングルで育ったからと言って教養がない訳ではなく、むしろ学問的教養は超高水準。でも社会的な生活に必要な教養は全くないので浮いてしまいます。
ぼくたちが普段自然にしていることが、人間の自然的な活動からするとどれだけ不自然なことかを気付かせてくれたりします。
そして亡くなったレスリーは仏教派で、遺言書には火葬を望んでいる(しかも遺灰を街にある公衆トイレに流してほしいと。)と書いているのにレスリーのお父さんジャックはキリスト教徒でそれに猛反対。
そもそもジャングルでの生活にも反対していたようでベンとは対立関係にあったジャック。
葬儀への参列を拒まれてしまうだけでなく、将来のためという口実で子供たちをも引き取とられるベン。
子供たちも街に出てきたことでベンに不満を持ち始め1人になってしまいます。
(その後のカットでいままで7人で乗っていたトレーラーを一人ぼっちで走らせる画が流れるのですが、ほんと泣きそうになります)
結局子供たちは戻ってきてレスリーの希望も叶えられることになるのですが、火葬をしているときに家族全員で大演奏大合唱をするシーンがもうほんとに素晴らしいです。
悲くてたまらないはずなのに
母親のために最高にハッピーに送り出してあげる、という家族の愛。
これ書いてるときも思い出して泣きそうになりました。
『モリーズゲーム(Molly's Game)』
すごく王道なクライムサスペンスかと思いきやこの映画、ノンフィクションです。
しかも悪者の話じゃありません。
こんな生き方をしたいと思わせられるほどのヒューマンドラマです。
賛否両論あるかと思いますが、ぼくはこの映画の予告による刷り込みはすごいと思います。
完全に主人公のモリーを悪者だと思ってましたもん。やられた。
この映画は見どころがほんとにたくさんあって、モリーの挫折、そこからクラブでの成功、逮捕、逮捕後のモリーの闘い、とストーリー上の見どころだけでも4つ。
そこにさらに実話ならではのリアリティ、ポーカークラブの客の心理戦の緻密さ、セレブ感、モリーの内面(とくに父親という存在の認識については注目です!)などなど。
140分と長めですが、普段90分以上の映画だと観るのをためらうぼくでも全く飽きさせることなく観れました。
集中して脳みそ回転させて観て頂きたい映画です。
ちなみに監督は「ソーシャルネットワーク」のアーロン・キーソン。今作でもセリフ量多くて構成がすごくロジカルです。
『二重生活』
今をときめく菅田将暉さんも出演しているこちら。
これは万人にオススメな映画ではないのですが、個人的に良かった&マイナーな感じであまり知られてなさそうなので。
あらすじとしては、哲学系の大学院の二年生で卒論で何を書くか決まらず自分が何者なのかもわからずにいる女性が、教授に助言をもらいに行くと尾行しなさい(^ω^)と薦められ”自分を何者かを考えるために”赤の他人を尾行するというお話。
最終的に尾行したことで何かを理解して卒論を書いたとこで終わるんですが、尾行の対象(とくに2人目)にいろいろイレギュラーで自分なら余計に混乱してしまうと思う。笑
この作品からぼくが受けた印象としては、シンプルだけどよく練られてる、って感じです。
休日、1日中ダラダラする日の15時ごろに軽~く観たらちょうどいいんじゃないかと思います。